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私の会社のマチャ〜キ専務「ただいま、営業中!」 第22話

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第22話: 「なにわサイクルの未来を描くブランディング忘年会議、その②」

 

「これから、我が社はどこへ向かっていくのですか?!」

「オリジナル自転車の話がなくなった事で我々の士気は下がりっぱなしです」

「もう、チャレンジはやめた方がいいのでは?」

「それでは益々、なにわサイクルの未来はない!」

「でも、あれだけの開発費を無駄にしてしまったんだぞ!!」

「そもそも俺たちみたいな自転車屋に商品開発なんて無理だったんだ!!」

「なんだと!お前にはプライドってもんがないのかよー!!」

 

 

「なにわサイクルブランドを全社で創り、なにわサイクルフューチャーを全社で描くブランディング忘年会義!」が幕を開け、会中盤に企画されていた各テーブルでのグループディスカッションが始まるやいなや、お酒の力も手伝ってか社員さんからは様々な意見が飛び出していました。

 

 

「そもそも、会社のブランドを全社で創り、会社の未来を全社で描くって、それって責任放棄なんじゃないでしょうか? 本来は経営者が私たちに示すべきなんじゃないでしょうか?」

「そう言われてみれば、その通りだよな!」

 

 

そして、いつしか、社員全員で意見を出し合うための忘年会義のはずが、今後の方向性の決定を社員に押し付けているかのように見えてしまった会社に対する不満ばかりが発せられる場面が多く見受けられて来ました。

 

小山内:「マチャ〜キ専務、この状況は大変、危機的です。 どうしますか? これから。 このままでは、忘年会義を提案した私たちの責任問題にもなり兼ねませんよ(汗)」

マチャ〜キ専務:「大丈夫、ここからが本番なんだ!」

小:「えっ?!」

マ:「こういう時にこそ、社長や経営者以外に、この場をなんとかしてくれるこれからのヒーローが、ひょこっと現れるものだ。まー見てろ!」

 

 

その時でした。

 

一つのテーブル、緊張の表情でずっと黙っていた、ある新人社員さんが議論の輪から離れ、一人、前方の舞台の上にあるスタンドマイクの前にゆっくり立ったのです。 

 

 

小:「マチャ〜キ専務! 彼は??」

マ:「ほーら、彼が、きっと、そのヒーローだ」

 

そして、彼の姿に気がついたのが、もう一人、なにわサイクルの社長さんでした。 社長も何かを感じとったのか、彼の行動をじっと見守っていました。

 

新人社員:「みなさん、静かにしてください」

 

と彼は声を発したようですが、大勢の大声にかき消され、会場の皆さんには届きません。すると彼は何を思ったのかマイクに向かって、ある歌を歌い出したのです。

 

 

自転車がある限り〜♪

この街は元気〜♫

元気な街を〜♪

自転車で創ろう〜♫

 

泣いてる子どもはいなーいかい?〜♪

独りぼっちはいなーいかい?〜♫

 

自転車で友達はできるよ〜♫

元気な笑顔をあげるよ〜♫

 

だからおいでよ、なにわサイクルへ〜♫

 

 

小:「マチャ〜キ専務! あの歌、なんでしょうか?」

マ:「知らん。 俺も初めて聞いたよ」

 

新人社員さんが舞台の上、歌い出した、その歌は、はじめこそ誰にも聴かれていないようでしたが、歌い終わる頃には、会場にいる皆さん全員からの視線を集めていたのでした。

 

つづく。

 

このブログドラマは、半分フィクションです。